知っておいた方が良い!よく噛むことのメリット5選

よく噛むことのメリット(いらすとや) 食事

子供の頃「ご飯はよく噛んで食べなさい」と両親や学校の先生に言われたことが一度はあると思います。当時はそのようなことを言われても気にせずにバクバク食べていました。普段、私たちが何気なく行っている「噛む」という動作を意識して増やすことによって様々な恩恵を受けることが出来ます。今回はそのことについて書こうと思います。

現代人は噛む回数が少ない

弥生時代の食事はアユやクルミ、クリなど、よく噛まないと飲み込めないようなものばかりであり、一回の食事時間の平均が51分で噛む回数の平均は3990回でした。それに対して現代はハンバーグやスパゲティなどのやわらかい食べ物が中心になり、硬い食べ物はあまり食べられないようになりました。一回の食事時間は平均11分で噛む回数は平均620回であり、弥生時代に比べるとそれぞれ約5分の1、6分の1と大幅に減少しています。

噛む回数が少ないことによる体への影響

歯周病

歯周病とは歯茎が腫れたり血が出たりして、最終的には歯が抜けてしまう病気のことです。噛む回数が少ないと唾液の分泌量が減少します。唾液の分泌量が減少すると、口の中の細菌が増殖して歯周病にかかりやすくなります。

肥満

噛む回数の減少は肥満にも繋がります。噛む回数が少ないと満腹感を得るための器官である満腹中枢が十分に刺激されず、その結果食べ過ぎてしまいます。また早食いになってしまい、脳が満腹を感じる前に多くの食べ物を胃に詰め込むことになります。

消化器官への負担

よく噛まずに飲み込んでしまうと食べ物がそのまま胃に入り、栄養素を効率よく吸収できず、消化器官に余計な負担をかけてしまいます。消化器官に負担がかかると疲れやすくなったり、場合によっては消化不良を引き起こします。

よく噛むことのメリット

脳の活性化

よく噛むことによって脳の血流が増え、記憶力や思考力を高める効果があります。また、認知症の防止にも繋がると言われています。歯が20本以上ある人と比べて歯がなく、入れ歯もしていない人の方が認知症のリスクが1.9倍高いという研究結果があるそうです。

肥満の防止

満腹中枢が刺激されて満腹を感じるのは食べ始めてから約20分と言われています。よく噛むことによって必然的に食事の時間が増え、満腹中枢が刺激されるまでの時間を稼げるので少量でも満腹感を得られるようになり、肥満の防止に繋がります。

虫歯や歯周病、口臭の予防

唾液の分泌量が少ないと様々な口内トラブルを引き起こします。唾液には虫歯や歯周病の原因となる細菌の増殖を抑える効果があり、よく噛むことによって唾液の分泌を促し、虫歯や歯周病を予防します。また、口臭の予防にも効果があります。

精神安定

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質は減少するとイライラしやすくなったり、集中力が低下するなどの悪影響を及ぼします。よく噛むことはセロトニンを増やす効果があり、セロトニンが増加することによって精神を安定させたり、集中力を高めたりします。

視力回復

「噛む」という行為にはなんと視力の回復にも関係していると最近の研究で明らかになりつつあります。目の筋肉である毛様体筋は、衰えると視力の低下に繋がると言われています。よく噛むことは毛様体筋を強化して視力を回復させる効果があるそうです。

噛む回数が多くなる食品

タコやイカ、肉などの弾力性のある食べ物は必然的に噛む回数が増えるのでおすすめです。また、食物繊維の多い食品もよく噛まないと飲み込めないので効果的です。食物繊維はゴボウやキノコ、こんにゃくなどに多く含まれています。また食物繊維は胃の中で水分を吸収して膨らむ性質があるので、少量でも満腹感を得られます。

まとめ

よく噛むことのメリットを5つ紹介しましたが、他にもメリットはたくさんあります。手軽に始められるので日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。食べ物を口の中へ運ぶときは、出来るだけ一口の量を少なめにしつつ、一口30回は噛むようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました